会社の外で患者さんを診ている精神科医 × 会社の中から労働者を見る産業医
だから、その人全体を見ることができます。

はたらく人・学生のメンタルクリニック

P1 P2 P3 P4 P1 P2 P3 P4

社交不安障害/社交不安症(対人恐怖症)

社交不安障害/社交不安症(対人恐怖症)を具体的な例を交えて詳しくご説明します。

どういった症状が出るのか

 社交不安障害は他者に否定的な評価されることが恐怖である疾患です。従来から対人恐怖症と言われてきたものとほぼ一致します。恐怖、不安のために手が振るえる、心臓がドキドキするなど体の症状が出る人もいますし、不眠や気分の落ち込みや引きこもりなど心の症状に出る人もいます。
 赤面恐怖症や自己臭恐怖症なども社交不安障害の1つと言われています。赤面恐怖症は顔が赤くなることが恐いという疾患であると思われがちですが、実際は“人前で”顔が赤くなるのが恐い疾患です。無人島で一人顔が赤くなっても恐くないということです。
 パフォーマンス限局型社交不安障害は、人前で発表したりする時にだけ恐怖を感じてしまいます。その恐怖をパフォーマンス恐怖といいます。パフォーマンス限局型社交不安障害では、発表などのない日常の交流では恐怖を感じたり対人関係を避けることはありません。

原因は?

 特定の原因はなく、心理的要因だけでなく環境要因や遺伝的要因や生物学的要因もあると言われています。性格としては回避性パーソナリティ障害(プレッシャーに弱く責任のある状況を回避する人格)との関連性があるといわれています。移民という状態であると社交不安障害発症率が低いというデータもあり、よそ者であり体裁や人目を気にする機会が減れば社交不安障害が発症しにくいということなのかもしれません。生物学的にはノルアドレナリン系の過活動や、ドーパミン系の機能障害、セロトニン系の機能障害などが言われています。