会社の外で患者さんを診ている精神科医 × 会社の中から労働者を見る産業医
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はたらく人・学生のメンタルクリニック

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社交不安障害/社交不安症(対人恐怖症)

社交不安障害/社交不安症(対人恐怖症)を具体的な例を交えて詳しくご説明します。

治療は?

薬物療法と精神療法を組み合わせて早めの改善を

  1. 薬物療法

     セロトニンに対する効果として、抗うつ薬であるSSRI(セロトニン再取り込み阻害薬)が使用されます。SSRIの効果は早い人であれば1〜2週間ほどで出てきます。最初の量は副作用が出来るだけでにくい少しの量から始めますので、十分な量まで少しずつ増やしていく場合もしばしばあります。副作用は、飲み始めた頃に胃の不快感、下痢などの胃腸症状が出現することがあります。これらのお腹の症状は数日すると消えてくることがほとんどなので、少しくらいの違和感程度であれば飲み続けていただいても大丈夫です。ごくまれに動悸や興奮・混乱などが見られる場合があるので、困ったときは主治医に相談しましょう。
    また、SSRIは量が増えた後に減らす場合は徐々に減らしていく必要がある薬剤です。急にやめてしまうと離脱症状という反動が起こってしまうからです。やめる場合も必ず主治医に相談しましょう。
     ベンゾジアゼピン系抗不安薬ではクロナゼパム(リボトリール、ランドセン)などが使用されます。一時的な緊張の場合は、効果時間の短いものが使用されます。社交不安が常に起きていないパフォーマンス限局型のような人には、SSRIを投与せずに緊張する場面で抗不安薬を使用するだけで治療する場合もあります。
     精神に作用する薬ではないのですがアドレナリン系の過活動という生物学的な背景もあり、手のふるえなどに対してβブロッカー(βアドレナリン拮抗薬)も使う場合があります。
    生物学的な原因があるため、個人差があり症状が続くため治療を継続される方もいます。当院では患者様ときちんと相談し必要でなくなればきちんと薬を減量・中止していくよう心がけています。

  2. 精神療法

     一般的には行動療法、認知療法、認知の再訓練、脱感作、集会で語ること、宿題の範囲の割り当てなどを組み合わせて行われます。当院では診察時間内での認知療法、認知の再訓練の他に、患者さんの対人関係に注目し宿題を割り当てるなどしつつ、行動療法、脱感作を行ってまいります。クリニックで治療をしつつ、普段過ごしているときの過ごし方など自分自身で工夫をしていくことも大事です。
     治療の経過としては、一般的に1年以内で30%の人が改善し、2〜3年で約50%の人が改善するといわれています。薬物療法だけでなく、精神療法も組み合わせて少し気長に治療をしていく疾患だという理解が必要です。一方、治療を受けない人の約60%が数年以上症状が長引くといわれています。
     私の治療経験としては、Aさんのような症状が出てお母さんが心配して早めに受診された方がいました。2〜3ヶ月程で良くなり、学校に行けるようになっておられます。出来るだけ早めに受診することが、早い復帰への糸口になると考えています。
     対人恐怖は本人が苦しい以外にも、会社や学校に行けないなど将来に関わってくる損失につながる可能性が高い状態です。時間が無駄に過ぎていくのは出来るだけ避けたいところです。診察に来ることを迷ったら、相談できる身近な人にまず打ち明ける形でも良いのでなんらかの解決の方法を考えていきましょう。

緊急時(診察時間外)

大阪府では夜間・休日に、精神疾患を有する方やその御家族様などから、緊急時にお電話いただければ、必要に応じて精神科救急医療機関の利用についてご案内するというシステムがあります。
電話番号:0570-01-5000
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※受付時間:平日17時〜翌9時、土・日・祝日・年末年始:朝9時〜翌朝9時