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はたらく人・学生のメンタルクリニック

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LGBT、性別違和(旧性同一性障害GID)、その他マイノリティ

LGBT、性別違和(旧性同一性障害GID)、その他マイノリティを具体的な例を交えて詳しくご説明します。

LGBT(エル・ジー・ビー・ティー)って何?

女性同性愛者(Lesbian)、男性同性愛者(Gay)、両性愛者(Bisexual)、
性別違和(性同一性障害)を含む性別越境者など(Transgender)
という単語の頭文字からなる表現です。

医学用語ではなく、当事者らが選択した呼称です。
近年、社会的に一般用語として認知されてきています。

LGBTは精神疾患なの?

現在は「多様性の1つであって病気ではない。」という

海外では宗教的に同性愛=死刑の文化でした。
ドイツの司法精神医学者クラフト=エビング「精神病者であり(死刑にするのではなく)治療・保護の対象である」
現在は「病気ではなく多様性の1つである。」という考えに移行していきつつあります。

日本としては歴史的には同性愛等には寛容でした。
井原西鶴『好色一代男』、男性が女装をする歌舞伎など文化的にもLGBTに肝要な背景がありました。
しかし明治に入り海外文化や医療の影響で、精神病であるという考えが広まり状況が変わりました。
これが日本の迫害や社会的抑圧といった偏見が生み出された歴史です。

同性愛に関してはトランスジェンダーより理解される歴史が早く、
1987年に発表された米国精神医学会の診断基準であるDSM-III-Rで、
同性愛が精神疾患から削除されました。
同性愛は「正常範囲内の差異」とされたわけです。

トランスジェンダーに関しては、
WHOが定める疾患部類であるICDでは、次回改定であるICD-11において
身体疾患でも精神疾患でもなく第3の分類として
「Conditions related to sexual health」の章の「Gender incongruence」として位置づけられようとしています。
(H29.3現在)

LGBTは医療を必要とするの?

トランスジェンダーの方は医療を必要とする場合があります。
レズビアン、ゲイ、バイセクシャルと違い、
ホルモン療法や手術などを求められることが挙げられます。

ただ、すべてのトランスジェンダーの方が治療を望まれるわけではありません。

LGBTの方で精神医療を必要とする方もおられます。
多くは社会の無理解に傷つけられ、傷つく不安に悩み、
気分障害や適応障害などの精神医学的な問題を抱え受診される方です。
LGBTを治すために受診されるわけではありません。

LGBとTの違いは?

LGBは恋愛の対象、Tは性自認の問題です。

LGBは自分自身に性別に違和感を持ちませんが、
Tは自分自身に性別に違和感があります。

多様なセクシュアリティのあり方を尊重していくことが大事という点では
違いはありません。

医学的な違いは?

すべてが説明しきれていませんが、解明されている部分もあります。

一部紹介します。

アンドロゲン不応症 男性ホルモンであるアンドロゲンの受容体がないため心身ともに女性になる。
前視床下部間質核INAH INAHは4つの亜核からなるが、INAH-3の大きさは異性愛男性は女性の2倍大きく、同性愛男性は女性と同程度である。
INAH-3において大きさ及び神経細胞数がMtFとFtMのそれぞれで本人の認識する性に相応するものになっている。
分界条床核の中心部BSTc BSTcの大きさや神経細胞数がトランスセクシャルにおいて本人の認識する性に相応するものになっている。
疫学 男性では上に男性の兄弟が増えるごとに、同性愛になる確率が上昇する。

このように脳の違いも明らかになってきていますが、
脳のある部分において男性が女性の2倍大きいから病気であるというわけではないように、
異性愛の方と同性愛の方と違いがあっても病気と言うわけではありません。