会社の外で患者さんを診ている精神科医 × 会社の中から労働者を見る産業医
だから、その人全体を見ることができます。

はたらく人・学生のメンタルクリニック

P1 P2 P3 P4 P1 P2 P3 P4

LGBT、性別違和(旧性同一性障害GID)、その他マイノリティ

LGBT、性別違和(旧性同一性障害GID)、その他マイノリティを具体的な例を交えて詳しくご説明します。

わかってもらいたいのですが・・・。

LGBTは受け入れられて当然のものです。

一方で2016年の岡山大学の大学生に対しての調査では、
クラスメイト・親友が性別違和であった場合、
理解したいと答えなかった人が約5%いた現実があります。

このような現状の中、
カミングアウトは非常に勇気のいるものです。

会社や学校との話し合いや、医療機関からの診断書の作成などで
周囲への理解を求めていく方法がとられます。
一方で、すべての人に100%受け入れてもらえるということは
必ず実現出来るというわけではないことも
念頭においておく必要があるでしょう。

成長していくと現実問題の受け入れが可能になってくる人は多いのです。
人生経験や大人になって行動範囲が増え新たな仲間との出会えるのが
原因の1つと考えます。
しかし学生時代にかけては、自分の居場所が学校と自宅しかないため
自傷や不登校の原因になりメンタル不調に陥る場合があります。

その様な場合は一時的に精神医療のサポートが必要となることがあります。

特に両親へのカミングアウトは最もハードルが高いことがあるとも言われています。
両親の理解が得られなかった場合は
最も安心できる家庭が、最も辛い場所になることだってありえるのです。
医療従事者による説明やサポートが必要なケースの1つです。

そもそも自分がなんなのか分からないのですが。

「自分は男性なのか女性なのかわからない」
このようにジェンダー・アイデンティティーのありかたを
悩んでいる方もおられます。

年齢など時期により性自認が揺れる場合もたくさんあります。

人により感じ方も様々で、感じ方の濃淡もあります。
「私は男(女)だ!」などと確信を持っている人ばかりではありません。

「もっと女(男)の子らしく」と性自認を否定され続けてきて、
自尊心や自分の気持ちがとても弱いものになっていることも多いでしょう。

性別違和が治療可能な医療機関では、
ジェンダー・アイデンティティーを確立していくための
精神的サポートも行われます。

どんな生活をしていけばいいかわからないのですが。(実生活経験:RLE)

トランスジェンダーの方が、
自分自身のジェンダー・アイデンティティーに従った形で生活することを、
実生活経験といいます。

身体的治療をするための条件の1つとしても実生活経験があげられています。

自分自身が望む生活であっても、新しい生活には大きなストレスが伴います。
自己実現を模索していく過程は苦しく、様々な困難に直面するでしょう。

実生活経験は、学業や職業上の困難、周囲の好奇の目への耐性などに対し、
解決方法の模索や十分な検討をしていく場にもなります。
手術など長期間の離職のために、辞職しないといけない場合は
次の職業にスムーズに移行できるかも問題となってきます。

同性のパートナーが家族として想定されていないので、
家族に適用される会社での福利厚生が使えないなど
制度上の困難に直面することもあります。

自分らしく生きていくことの困難さに直面したときに、
時として精神医療を必要としたり
実生活経験を一旦中止する期間を設ける必要も出てくる場合があるでしょう。