はたらく人・学生のメンタルクリニック

堺筋本町駅から徒歩1分精神科・心療内科・児童精神科はたらく人・学生のメンタルクリニック

症状・障害

睡眠障害

睡眠障害を具体的な例を交えて詳しくご説明します。

睡眠障害の患者さんの例

  • Aさん 34歳 女性 会社員

Aさんは34歳の女性です。部署異動をきっかけに仕事の量が増え、帰宅が遅い日が続いていました。最初のうちは疲れているのに寝つきが悪い程度でしたが、だんだんと夜になると「今日も眠れなかったらどうしよう」と考えてしまい、布団に入ること自体が苦痛になっていきました。

夜中に何度も目が覚めることも増え、朝はすっきり起きられません。日中も眠気やだるさが強く、集中力が続かないため仕事でミスが増えるようになりました。するとさらに「しっかり眠らないと明日が大変だ」と焦るようになり、ますます眠れなくなっていきました。

休日は昼近くまで寝て何とか取り戻そうとしていましたが、かえって生活リズムが崩れ、月曜の夜は特に眠れなくなってしまいました。市販の睡眠改善薬を試したり、お酒を飲んで眠ろうとしたりもしましたが改善せず、不安も強くなってきたため精神科を受診しました。

受診をしたところ、睡眠障害の状態であり、仕事のストレスや生活リズムの乱れ、不眠に対する不安が悪循環を作っていると説明を受けました。まずは睡眠のとり方や生活習慣の見直しを行い、必要に応じて睡眠薬を使用しながら治療を開始しました。また、「眠れないことを過度に恐れすぎないこと」も大事だと説明を受けました。

最初は眠れない日が続くことに強い恐怖があったAさんでしたが、少しずつ睡眠へのとらわれが減り、睡眠リズムも整ってきました。今では以前より安心して眠れる日が増え、日中も普段どおりに生活が出来るようになりました。

睡眠障害の診断基準の要約

A.寝つきが悪い、夜中に何度も目が覚める、朝早く目が覚めてしまうなどの睡眠の問題が続いている。

B.その睡眠の問題によって、日中の眠気、疲労感、集中力低下、気分の落ち込み、仕事や学校での支障などが生じている。

C.眠るための時間や環境はあるにもかかわらず、十分な睡眠がとれない。

D.他の身体疾患、薬の影響、他の睡眠疾患だけでは十分に説明できない。

睡眠障害の症状は?

「眠れない」だけでなく、日中の不調まで含めて問題になる

睡眠障害というと「夜に眠れないこと」だけが注目されがちですが、実際には日中の生活への影響が大きな問題になります。眠れないことによって疲れがとれず、集中力が低下し、気分も不安定になっていきます。

よくみられる症状としては、以下のようなものがあります。

  1. 布団に入ってもなかなか寝つけない
  2. 夜中に何度も目が覚める
  3. 朝早く目が覚めてその後眠れない
  4. ぐっすり眠った感じがしない
  5. 日中の眠気、だるさ、集中力低下、イライラ

また、「今日も眠れないのではないか」という不安が強くなると、それ自体が睡眠を妨げる原因になります。このように、睡眠障害では睡眠そのものの問題と、不安や焦りが互いに悪循環を作ることが少なくありません。

睡眠障害の原因は?

  • ストレス、生活リズムの乱れ、体質などが組み合わさっている。

睡眠障害の原因としては、仕事や学校、人間関係などのストレスがまず挙げられます。また、夜更かし、休日の寝だめ、スマートフォンの使用、カフェインやアルコールの影響など、生活習慣によって睡眠のリズムが乱れている場合もあります。

さらに、うつ病や不安障害などの精神疾患、痛みやかゆみ、頻尿、睡眠時無呼吸症候群などの身体的な原因が関係していることもあります。このため、睡眠障害は単純に「気合いで眠ればよい」というものではなく、背景にどのような原因があるのかを整理していくことが大切です。

睡眠障害の注意点など

  • 眠れないことを気にしすぎると、かえって悪化しやすい
  • お酒で眠ろうとすると睡眠の質が悪くなることがある

睡眠障害では、「何としても眠らなければ」と思うほど緊張が高まり、かえって眠れなくなることがあります。また、お酒を飲むと寝つきは一時的によくなることがありますが、夜中に目が覚めやすくなったり、睡眠の質が低下したりするため注意が必要です。

さらに、睡眠の問題が長く続いている場合には、背景に他の精神疾患や身体疾患が隠れていることもあります。単なる寝不足と考えて放置せず、長引くときは医療機関で相談することが大切です。

睡眠障害の治療は?

生活リズムの調整と薬物療法、精神療法を組み合わせて

少しずつ眠れる感覚を取り戻す

  • 生活指導
  • 薬物療法
  • 精神療法

睡眠障害の治療では、まず生活リズムを整えることが基本になります。起きる時間を一定にすること、昼寝をしすぎないこと、夜遅くのスマートフォンやカフェインを控えることなどが大切です。

必要に応じて睡眠薬を使うこともあります。睡眠薬には種類があり、寝つきを改善しやすいもの、途中で目が覚めるのを防ぎやすいものなどがありますので、症状に合わせて選びます。

また、不眠に対する不安や考え方のクセが強い場合には、精神療法的な対応も有効です。「眠れないこと」にとらわれすぎないようにしながら、少しずつ睡眠への自信を取り戻していくことが大切になります。

大阪府では夜間・休日に、精神疾患を有する方やその御家族様などから、緊急時にお電話いただければ、必要に応じて精神科救急医療機関の利用についてご案内するというシステムがあります。

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